平成30年北海道胆振東部地震による土砂災害地における捜索救助活動に係る技術支援

摘要

2018年北海道胆振東部地震では41名の方がなくなつたが、その殆どは土砂災害によるものであった。この時の土砂災害現場において消防研究センターが実施した技術支援について報告する。我々は災害後28時間から62時間の間に、4箇所の捜索救助活動現場について調査を行い、危険性の評価と軽減策の提案を行った。調査では地上踏査に加えドローンを活用し、地上では到達が難しい範囲まで情報を収集した。その結果、二次的な崩壊の危険箇所と警戒方法などについて活動中の消防隊に助言を行った。これら調査と分析の技術的な課題と消防活動における地理情報の活用方法について検討を行った。