下水道技術の維承第17回　管きょの維持管理編②

摘要

第2回は管きょの維持管理のなかで、管きょ本来の機能を正常に保つために必要となる、「清掃」と「補修」について取り上げます。本管の清掃は、計画的に実施する清掃と緊急対応的に実施する清掃の2種類に大別できます。本管調査などにより、土砂堆積が確認された箇所や、過去の情報から土砂が流入しやすい箇所、閉塞·悪臭等が発生しやすい箇所について、計画的に本管を清掃し、原因物(モルタル、油脂、木根など)の除去を行うことで、閉塞、悪臭、流下能力の低下を防ぐことができます。清掃は、下流人孔から高圧洗浄車のノズルを入れて、下流人孔で吸引作業車を行い、下流へ土砂等を流さないように実施します。