愛媛県西条市における地下水に関する市民意識の地区別差異

摘要

本研究の対象地域である西条市は，四国の愛媛県東部に位置し，人口は約11万人，面積約509k m~2である。市の中心部には，全国的にも稀な被圧地下水の自噴地帯が広範囲に形成されており，中でも2つの大きな地下水盆として西条平野（8.1k m~2)には自噴井戸が2000本，周桑平野(8.2k m~2)には同じく650本程度が確認されている。それら一帯では15～20mの加工された鉄パイプを打ち込むだけで地下水が自然に湧き出してくることから，「うちぬき」と呼ばれ，市民に親しまれ利用されている。