「原発ゼロ」で夏場突入の危機　再稼働に向けて依然不透明な政府の対応

摘要

日本から稼働原発が消えようとしている。東京電力で唯一稼働している柏崎刈羽原発6号機（新潟県）が3月26日に定期検査に入り、運転を停止。国内54基の原発のうち、稼働原発は北海道電力泊原発3号機（北海道）1基だけとなるが、その泊3号機も遅くとも5月上旬には定期検査に入る。再稼働の前提となるストレステスト（耐性検査）について、原子力安全・保安院は関西電力大飯原発3、4号機（福井県）の1次評価を「妥当」としたが、地元了解を得られる見通しは立っていない。このままでは「原発ゼロ」のまま、夏場を迎えることになりかねない。