節電の数值目標3年連続見送り: 今夏も火力発電頼みで網渡りの狀況

摘要

7月から政府の節電要請期間が始まる。期間は7月1日～9月30日までの平日9時～20時までの時間帯で、8月13日と14日は除く。今夏も「原発稼働ゼロ」となることがほぼ確実なため、火力発電頼みで綱渡りの状況は避けられない。政府と沖繩電力を除く大手電力9社は、3年連続で節電の数値目標設定を見送った。政府は、定着している節電の取り組みが、国民生活や経済活動などへの影響を極力回避した無理のない形で行われるよう、協力を要請。企業や家庭での自主的な節電や、老朽化した火力発電所の最大限の活用などを前提に、8月の電力需要に対する供給余力を示す「予備率」が、大手電力9社とも安定供給に最低限必要な3%を確保できる見通しと示した。