教育の現場を歩く工業高校編伝統&八ィテクが織りなす実践主義現場で使える知識·技能が身につく埼玉県立大宮工業高等学校

摘要

創立96年の歴史を持つ埼玉県立大宮工業高等学校。いままで多くの電気技術者、技能者を輩出してきた県内屈指の工業高校として名高い。同校の有効求人倍率は非常に高く、大手企業からの求人も多い。また、ハイテク機器の導入が急速に進められ、流行りのDXの波に乗ろうとしている。そして、他校同様に資格取得はいうまでもないが、そのほかに現場でも使える実践的な知識、技能の習得にもカを入れている。同校の教育方針について、万沢一成先生に話を伺った。電気科は1クラスで、定員40名です。今年度は34名が入学しました。地域に根づいた高校ということもあり、父親や兄が本校の卒業生で、自然な流れで入学するケースもよくあります。実は私も卒業生だったりします(笑)。これは教育用の高圧受電設備です。私が赴任するずっと前の話になりますが、元電気設備設計者だった教員が自ら設計した設備を導入したようです。第一種電気工事士が扱う高圧設備は日常生活で見かけることはほとhどないため、教科書に載っている写真を見て覚えるしかありませhでした。この受電設備があれば、高圧交流負荷開閉器(LBS)や電力需給用計器用変成器(VCT)、進相コンデンサなどの設備を直接見たり、触ったりできるので、高圧設備にも慣れ親しhでもらうことができます。また、電気保安開係の仕事に従事するとき、これらの経験が生きてきます。