新仙台火力発電所 内港排水路改良工事の概要と水理解析結果

摘要

東北電力(株)新仙台火力発電所では,環境負荷低減と価格競争力の確保を目的に,老朽化した既設1,2号機(1号機:35万kW,2号機:60万kW)を廃止し,新たに液化天然ガス(以下,「LNG」という。)を燃料とした,発電効率の高いコンバインドサイクル方式である3号系列(合計98万kW)にリプレースする工事を実施中である。本リプレース工事では,既設1,2号機の復水器冷却用水の排水路である内港排水路を改良し,3号系列の復水器冷却用水の排水路として利用する計画である。本稿では,内港排水路改良工事の概要および水理解析結果について報告する。