J-POWER·50万V関門連系線海峡部電線張替工事: 本州と九州を結ぶ送電線,重要航路関門海峡での工事が進む

摘要

J-POWER(電源開発)では,九州•北九州変電所と本州•新山口変電所を結ぶ50万V関門連系線海峡部の,運用開始以降初となる電線張り替え工事を進めている。関門連系線は,広域での電力の安定供給を図ることを目的に昭和55年5月に建設され,九州と本州をつなぐ唯一の地域間連系線として重要な役割を果たしている送電線だ。今回の工事では,重要な国際航路である関門海峡部の横断工事であるため,関門橋を通過する船舶に支障とならないよう電線海面高を確保するための工法をはじめ,様々な特徴的な技術が採用されて進められている。今回は,工事の計画から設計,施工管理を所管するJ-POWER·福岡送電所のメンバーをはじめ,施工を担当する施工会社の皆さまにも集まっていただき,同工事について話を聞かせてもらった。