Jパワー•橘湾火力発電所，西日本の安定供給支えて20年 総合的な環境対策，設備•運用両面から万全を期し今後も安定運転を継続

摘要

Jパワーの橘湾火力発電所が，運転開始から20周年を迎えた。徳島県阿南市の小勝島に立地する同発電所は，出力210万kW(105万kW×2基)の石炭火力発電所。単機出力105万kWは火力発電としては現在も日本最大である。1号機は2000年7月，2号機は同年12月に営業運転を開始している。橘湾火力発電所の計画は，そもそもは1993年12月に開催された第125回電源開発調整審議会において，Jパワー(105万kW×2基)·四国電力(70万kW×1基)の共同立地による合計280万kWの開発計画として決定された。Jパワーと四国電力は，1995年2月に徳島県•阿南市と橘湾石炭火力に係る建設工事協定及び環境保全協定を締結し，同年3月に発電所建設工事を開始，約5年10か月のェ期で予定通り完工した。以来，同発電所で発電した電気は四国のみならず関西•中国•九州にも送られるなど，西日本エリアの電力の安定供給を支えてきた。