第226回除籍謄本

摘要

私は長崎県北部の田舎町で生れたが，我が家は由緒ある家柄でもないので,卷物(？)のような立派な家系図などはないが,ある年に意外な出来事があり，先祖に興味をもった。電気工事会社に所属していた33歳(1983年)のころ，ィスラム教の国へ出張したときに飛行機内で搭乗者カードが配られ，「祖父の名前」を書く欄があって面食らつたが，咄嗟に故郷に住hでいた他所の爺さhの名前を書いた。なぜなら，私が若いころに生存していた父母の兄姉(叔父·叔母)の名前は知っていたが，私が生れる20数年前(大正時代)に亡くなった祖父の名前を知らなかつたのだ。