たすき掛け筋かい耐力壁の面内せh断性能に関する研究その４：階高と段数を変化させた二つ割及び柱同寸筋かいの

摘要

今回と前回の試験結果を表1 及び表2 に示す。図3 に1/120rad 時の各部の変位の全体の変形角に影響を及ぼす割合を前回の試験と併せて示す。今回の試験の結果、二つ割筋かい耐力壁の壁倍率は、いずれも前回の値を上回ることができたが、試験体NLS は施行令第46 条の壁倍率4.0 倍を満足することはできなかった。図3 に示すように、筋かいプレートを剛性の高いものに変更したことによりその影響（γ3）は抑えられたが、柱脚の浮き上がりによる影響（γ2）が大きかった。変形角1/120rad 前後の段階で筋かいプレートのビス部からの土台の割裂がNLS の全ての試験体で見られたが（図2(a)）、それが原因であると考えられる。