SAVEコンポーザー工法: 静的締固め砂杭工法

摘要

わが国において1956年に開発・実用化されたサンドコンパクションパイル工法(以下SCP工法)は，rnよく締まった砂杭を地盤中に造成する工法で，地盤の締固めや圧密排水等複数の機能を有することから，rn粘土地盤，緩い砂地盤等あらゆる地盤に適用可能な地盤改良工法として数多くの実績を有している。しかrnし，SCP工法は施工過程でパイプロハンマーを使用するため，振動や騒音など周辺環境への影響が大きrnく，市街地や既設構造物近傍での適用が困難であった。これらの課題を克服するために開発されたrnsAVEコンポーザー工法は，パイプロハンマーを使用しない“静かな締固め”を実現した，周辺環境対rn応型の地盤改良工法である。rn本稿では，SAVEコンポーザー工法の施工機，施工法，施工管理について概説し，改良原理，設計法，rn周辺地盤への影響，改良効果，最近の知見，適用の拡大等の研究動向，施工実績について述べる。