上層階先行供用開始後の下部免震化工事: 岐阜市民病院施工報告

摘要

岐阜市民病院改築整備第一期建築工事は，同じ敷地内に増築するスペースを設けることが不可能なため，また入院患者及び外来患者への影響を最小限に抑えるため，設計計画段階から，既存病棟（西病棟）の上空を跨いで6～11階を先に建設し，上部完成後に西病棟の入院患者及び外来患者を移動させ西病棟を解体し，その後下階の施工を行う計画となっていた。平成22年9月より上層階を供用開始後，既存病棟の解体工事（別途工事）を経て，低層部分の工事を行った。上層階が先行で供用開始されている中，先行して構築された建物の下で，先行した上層階と接続するという特殊条件での工事で，接続時には制振構造から免震構造への切り替えも併せて行われた。この制振構造から免震構造への切り替え時の施工記録を報告する。