福岡空港における高強度PRC版による老朽化対策

摘要

福岡空港は福岡市街地付近に位置し，アクセスが良く利便性に優れた空港である。滑走路1本あたりの 離着陸回数が国内で最も多い混雑空港である。供用中の空港誘導路では運航中の工事ができないことから 夜間の限られた時間で作業を終了し，翌朝には航空機が運航できる状態へと復旧しなければならない。即日復旧を要するため誘導路では，PPC (プレキャストプレストレストコンクリート）版や，PRC (プレキヤ スト鉄筋コンクリート）版が多く適用されている。本稿では高強度PRC版の特長を紹介するとともに老 朽化の進んだ空港誘導路を改良する工事事例について報告する。