メタウォーターに聞く 愛知県流域•豊川浄化センターのPFI事業: 汚泥処理施設の更新•維持管理とバイオガス発電設備の新設をセットに

摘要

シリーズ企画「下水道のPPP/PFI」の第3回は、愛知県流域•豊川浄化センターで事業を開始した汚泥処理施設の改築更新•維持管理とバイオガス利活用施設の新設をパッケージ化したPFI事業を取り上げる。下水道分野における従来のPFI事業は、汚泥の有効利用を目的とした施設(消化ガス発電施設や固形燃料化施設等)の新設と20年などの長期間にわたる運営管理を主体としたものだったが、愛知県が豊川浄化センターで採用した方式は、従来の汚泥有効利用施設の新設に加え、既設の汚泥処理施設(濃縮設備、脱水設備、消化槽等)の改築更新•維持管理までを業務範囲に含めた先進的な取り組みだ。本紙は3月中旬、PFI事業者である特別目的会社「愛知クリーンエナジー」の代表企業を務めるメタウォーターに取材し、事業の特徴やメリット、課題等を聞いた。取材にはメタウォーター•サービスソリューション事業本部PPP事業部プロジェクト計画部事業企画第一グループの高橋正章マネージャーに対応いただいた。