2013年紙•板紙内需を前年比1.5%減と試算: 景気回復も構造的マイナス要素が影響

摘要

前号で速報した通り.日本製紙連合会は2013年の紙·板紙内需試算を公表した.それによると，わが国の実質GDPは2年連続のプラス成長が見込まれ企業業績にも改善が見えているものの，原発の是非を巡る電力問題の影響をはじめ人口減少，少子高齢化，紙分野における出版不況や需要家のコスト削減傾向など構造的要因を背景として2013年の紙·板紙内需量は2,735万8,000t·前年比1.5%減が見込まれ，3年連続のマイナス成長が予想される.