紙·板紙合計は前年比1％減の2,646万t:「2017年紙·板紙内需試算報告」を公表

摘要

日本製紙連合会は1月20日，「2017(平成29)年紙·板紙内需試算報告」を発表した. それによると，紙·板紙合計の内需は2,646万2,000t·前年比1.0％減(以下，特記しない限り％は前年比)で，内訳は紙1,475万l,000t·2.0％減，板紙1,171万l,000t·0.4％増と試算.実質GDPのプラス予想や企業業績の改善，個人消費の猨やかな上昇など景気回復の兆しが見えるなか段ボール原紙と衛生用紙は前年を上回るが，電子媒体へのシフトやペーパーレス化など構造的要因を背景としたグラフィック系用紙の低迷が継続(新聞用紙3.2％減,印刷·情報用紙2.5％減)し，全体では7年連続のマイナスとなる見込みが示された.