佐藤工業　技術研究所

摘要

佐藤工業は，創業1862(文久2)年の，150年以上の歴史を有する総合建設業(ゼネコン)の会社です。 1862(文久2)年というと，明治維新までまだ6年，生麦事件が起きたり，皇女和宮の婚礼が行われたりと，幕末真っ盛りの時期に当たります。この時期の佐藤工業創業の地，富山においては，古くから暴れ川として知られる河川(黒部川，早月川，庄川など7大河川が知られる)が，北アルプスからの急流として土砂を運び，連年犯濫を繰り返す有り様で，地元の地を荒らしていました。ここに，庄川のふもと「柳瀬村」に育った初代佐藤助九郎は，川除普請とよばれる堤防工事に従事してきた地域の技術者たちを結集し，若干16歳で佐藤組を創業，同年富山藩から常願寺川の堤防工事を特命受注したとされています。 これが150年前の佐藤工業の創立当時の模様です。佐藤工業に入社すると，こんな記述を，いろんなところで目にすることになります。