インフラ整備70年 講演会（第8回）：戰後の代表的な100プロジェクト「不毛の大地を甦らせた鹿島港の開発」

摘要

茨城県南東部に位置し，当時不毛の大地といわれた鹿島地区において，「農工両全」「貧困からの解放」をスローガンに掲げた鹿島開発構想は，全国総合開発計画（1962(昭和37)年10月）に謳われた拠点開発方式の実践として，政府の全面的な協力の下で事業が推進された。本構想実現の成否の鍵を握つた鹿島港の建設について，当時の時代背景，実現に向けた足取りなどを振り返るとともに，発展著しい鹿島港の現在の姿と今後の展望，国内外の地域開発プロジェクトのモデルとしての貢献などについて紹介する。