石川県，初代県庁所在地は…

摘要

石川県の県都•金沢市は，江戸時代の最大の大名，加賀前田藩120万石の城下町です。しかし，石川県の最初の県庁所在地は，金沢市ではありませんでした…加賀前田藩の藩祖は，前田利家(1538-99)。利家は，信長の死後，豊臣秀吉の有力武将となり天下取りに大いに貢献しました。その結果，加賀•能登•越中(現在の石川県と富山県)を領する大大名となり，秀吉の晚年には，五大老の一人として信頼厚く，遺児•秀頼の後見人を任されています。利家の生存中，豊臣家と徳川家康との間には平和が保たれていました。しかし，利家が没すると，慶長5年(1600)，関ヶ原の戦いが起こり，勝利した家康は，徳川幕府を開きました。