2006年度上半期（4-9月）通信機械生産・輸出入概況

摘要

日本の景気状況は，2006年11月に戦後最長の「いざなぎ景気」を超え，伸びに多少の鈍化は見えるものの，引き続き好調に推移している。先行きの不安材料としては，米国経済の動向やIT関連在庫の増加，原油高などがあげられる。通信機器市場においては，2005年後半から，市場全体の7割を占める移動体端末機器が，好調に推移してきたが，ルーター・ハブなどのネットワーク接続機器が，2005年の特需の反動からマイナス成長になったことや，交換機の落ち込みなどにより，2006年度上期の生産金額は，前年同期比0.9％減となった。一方，携帯電話市場でのワンセグ放送開始や次世代ネットワーク（NGN）構想の具体的な始動など，新たな市場への動きも始まっている。