編集委員会

摘要

10月9日，欧州委員会は域内各国の固定電話市場の規制緩和について加盟国と合意に至ったと発表した。対象は「固定電話網アクセスの小売市場」および「固定電話網の呼発信の卸売市場」で双方とも規制が撤廃される。なお規制緩和の規則は即時に発効する。固定電話市場の規制緩和について欧州委員会は，VoIPや移動電話，そしてOTTプレイヤーの登場などにより固定電話の利用が減少しているという背景を挙げている。また，固定電話サービスは従来の電話網だけでなく光ファイバやケーブル網でも提供されており，関連して事業者の選択肢も増えていることから競争性は確保され.消費者の利益は損なわれないという見解を同委員会は示している。欧州委員会は固定電話市場の規制緩和に加えて.ブロードバンド市場の規制による負担を緩和し，ブロードバンドの小売サービスや投資を促進するために卸売ブロードバンド市場の定義見直しに着手する意向を表明した。