ドイツ勢と真っ向勝負

摘要

間もなく発売されるレクサスの新型クーペ、RC/RC Fだが、一足先にNY近郊およびサーキットでプロトタイプに試乗する機会があった。一昨年のGSからレクサスはそれぞれのモデルが2巡目に入り"いいクルマ造り"に邁進。その後も"これまでのレクサスとは違う"というところを見せつけていたが、RC/RC Fに試乗していよいよ本物になってきた感を強くもった。"いいクルマ"として悔しいながらも先行されているドイツ勢と日本車の最大の違いはボディの生産技術だったが、レクサスはISからLSWという溶接技術を採り入れ、その使い方もこなれてきた。RC/RC Fではフロントウインドーの接着材を強化タイプに変更、オープンのIS-C用のサイドシルの採用、スポット増し打ちなどで徹底的にボディ剛性強化を図った。結果、RCはISに比べて約3割剛性向上し、RC Fはさらに2割ほどアップしているという。そのおかげでサスペンションは正確に動き、フラットライドで乗り心地も良好、静粛性も高いというプレミアムカーとして理想的な乗り味を手に入れている。