橋架保全技術者研鑽用モデル橋梁∩~2U-BRIDGE（二ユー·ブリツジ）

摘要

インフラの維持管理において，点検?診断?評価など，技術者の経験や知識に依存する場合が多く，日常の業務の中で効率的に経験や知識の蓄積を補助するプログラムが望まれている．また，地方公共団体が策定している橋梁長寿命化計画の多くでは，インハウスエンジニアによる点検の占めるウエイトが大きくなっており，技術者養成プログラムへのニーズが高まっている．名古屋大学，中日本高速道路，中日木ハイウェイ?エンジニアリング名古屋では，さまざまな劣化?損傷が生じ撤去された橋梁の部材を全国から集め，研修施設（「ニュー?ブリッジ（N~2U-BRIDGE:「NEXCO-Central and Nagoya University-Bridge model with Restoration and lntegrated Deterioration for Gtobal Engineers」）として再構築した．この施設を活用して，橋梁の維持管理技術者の育成プログラムを構築し，平成24年度から逐次運用を開始している．当該プログラムは，できるだけ実物を用いて学習することができる臨床型研修を最大の特徴としている．ここでは，当該プログラムの概要を紹介する．