道北強粘質転搎畑における耕起法を絤み合わせた合理的な作付体系の確立: 2.転搎後の土壌理化学性の変化と生育におよぼす耕起法の影響

摘要

道北強粘質転換畑において転換後の土壌理化学件の変化を追跡するとともに，簡易耕が大豆生育にrnおよぼす効果を検討した。転換年数の経過により土壌の乾燥が進むとともに，作土下部の保水性や透rn水性が向上した。ただし，透水性は透水係数で2オーダー程度高まるが，有効水分の増加ほ小さかっrnた。耕起法別には，概ねプラウ耕＞チゼル耕＞ロータリ耕（ダウンカット）の順に気相率が増加したがrnその差は大きくなかった。土壌の化学性では，転換年数の経過により作上層の熱抽N，リン酸が高まっrnたが，耕起法による差は明確でなかった。大豆収量に影響をおよぼした要因は転換後の土壌物理性のrn向上にもとづく出芽株数の確保と作土部分の水供給および中庸程度の窒素供給力であった。これらのrn要因でプラウとチゼル区間の差異は認められず，大豆生育において春播種前のチゼル耕の施工は同時rn期のプラウ耕と同等の効果が得られた。