Operation Atlantic Resolve

摘要

クリミア半島をめぐるロシアとウクライナの関係惡化が引き金となってロシアとョーロッパ諸国にも緊迫した空気が流れ、NATO(北大西洋条約機構)でもさまざまな対応を行なっていることは本誌でも逐次お伝えしているとおり。ではこうした一連の動きに"オペレーション·アトランティックリゾルブ"という作戦名を付与し、8月末からはドイツのシュパンダーレムABにフロリダ州ティンダルAFB 325FW/95FS所属のF-22Aを派遣している。これに先立って、今年4月からはANG(州兵航空隊)部隊かヨーロッパに展開、オランダのレーワルデンABを中心に活動を行なった。この展開部隊はフロリダANG 125FW/159FSを基幹部隊としたF-15部隊、159EFS(第159遠征戦闘飛行隊)で、オレゴンANG 123FSから増援されたF-15Cを加えた12機編成で展開を開始、約220名の派遣隊員の大半がフロリダANGからの参加となっている。期間中、159EFSはANG初のTSP(Theater Security Package:地域治安部隊)部隊としてブルガリアのグラフ·イグナティエボ基地にも展開、355WGのA-10からTSP任務を引き継ぎ、旧東欧地域での警戒任務に就いたほか、ブルガリア空軍との共同演習、"スラシアンイーグル15-2"にも参加している。