藥劑師の視點から見た醫療安全と自動認識第38回特別号：『令和2年度診療報酬改定』のお知らせ③ポリファーマシー解消の推進　Part.1

摘要

第34回(2020年4月）においては、2年に1度改定される診療報酬改定の基本方針について報告した。そして前回、「令和2年度診療報酬改定」において、大きなトピックスとなっている「連携充実加算（G注射:外来化学療法加算)」（新設）と「薬剤服用歴管理指導料特定薬剤管理指導加算2」（新設）について解説した。そして今回、もうーつのトピックスである「ポリファーマシー解消の推進」について報告する。高齢者の医薬品適正使用については、社会的に大きな課題となっており、多剤併用に関する対策が求められている。近年、医薬品情報業務に人工知能 (artificial intelligence, AI)を導入し、円滑かつ最適な薬物療法の支援を行う取り組みが報告されており1'、ポリファーマシー対策等とAIを含むICTを連動させる時代が到来しつつある（第1図）。