2種の耐火被覆材による ハイブリッド耐火被覆工法

摘要

鉄骨造建物では，火災時の崩壊を防止するために鉄骨表面に耐火被覆処理を施す必要があり，ロックゥールをセメントスラリーと混合した被覆材を鉄骨に吹き付ける工法が一般的である。しかレ吹付作業時には被覆材による粉じんが発生するため，防じんマスクなどの保護具を装着しての作業では負担が大きく，また建設就業者の高齢化が進む中で，今後耐火被覆作業における人手不足が想定される。こうした背景を受け，鹿島建設は，鹿島フィット，万象ホールディングスと共同で，鉄骨造建物の耐火被覆工事に巻付と吹付を併用するハイプリッド耐火被覆工法を開発し，1時間から3時間耐火までの国土交通大臣認定を取得した。