空間と虚空

摘要

これは2002年10月に执筆されたエッセイの抜粋である。エッセイの前半では，独立した建物の出現によって，都市の共存関係がいかにして失われたかについて考察している。「……ポストモダンの多様性は色鮮やかなものであるかもしれないが、それをかくもつまらないものにしているのは、計画の質におけるヒエラルキー（序列）の欠如、スケールの不在，空間には不可欠な魔法と時代を超越する直感の欠如である。」それはベルリンも例外ではない。1871年、新たに建国されたドイツ帝国の首都となったベルリンは、「政治的状況から一夜にして誕生したが，街自体が首都となるべく進化したわけではなかった。」そして「生まれて間もない首都ベルリンが、これまで1度ももつことがなかったアイデンティティの幻影を探し求めるなかで……ほとんど原理主義者的な復古の手段が用いられ、茶番劇になり下がったのだ。」「ベルリンはベルリンの街に閉じ込められ，街を尖う恐怖から、理由もなく萎縮していったのである。」