社会保険庁

摘要

設計の初期段階である1928年、レヴェレンツのデザインはクライアントに承認された。建物は単純な平面と厳格な外観で構成されており、そのいかめしい印象はファサードを彩る驚くほど鮮やかな黄色によっていくぶん緩和されているに過ぎない。敷地は3方向に間けており、平面計画では共用壁に沿った採光のない内部廊下が設けられているが、複数あるオフィスの1つを全面的にガラス張りにして、廊下にも自然光が届くようにしている(郵便室のパース参照、137頁、下)。そのほかの部分では、直交するジオメトリー、そして(数多くのファサード•スタディで検証ざれた)厳正な窓のプロポーションですらも、意図的に紋切り型にしているとしか説明できない。