The Long Distance Chat

摘要

スロヴ工ニアの現代建築は、近代建築が大きく発展した1950～60年代の歴史的文脈からの継承性、そして旧ユーゴからの独立（1991年）やEU加盟（2004年）という転換期を経て培われた再編への前向きさとを併せ持っている。スロヴ工ニア建築の祖とし＼われる」・プレチュニックの徒弟として頭角を現し、後にル・コルビュジェにも師事した工ドヴァード・ラヴォニケル（Edvard Ravnikar1907-1993）。彼の主導により、すでに1950年代には、同国の近代建築に通底する特徴的な美学規範が確立されたとされる。一方でラヴォニケルは、二人の師の作品にしばしば付きまとう折衷主義への傾倒または極端な普遍化志向に対して、どこか懐疑的でもあった。