Study on Landscape Recognition that Uses Image Processing Technology by Local Inhabitants in Kamakura

摘要

本研究は景観の地形的•建築的な要因による可視領域の広がりと、住民の認知領域の関係を分析する3次元モデルを用いた画像解析手法を確立し、そこから視覚領域の複雑性を定量化したフラクタル次元と心理的な景観意識との間に一定の関係性を見いだした。景観の可視領域の分析研究のなかでフラクタル次元による複雑性の評価は国際的に見ても例がなく、わが国のように自然地形との関係に敏感な環境デザインが求められる地理的文化的背景を踏まえれば、この解析手法の応用可能性が期待でき， その成果は新規性および計画学的な有効性の面から高く評価できる。