桜並木の集合住宅

摘要

敷地は都心近郊の閑静な住宅街。交通量の少ないサクラ並木の通りに面したT字路の角にあたる。見晴らしの良い緩やかな高台で.南西方向の見通しは素晴らしく，東側の向かいに生産緑地や竹林緑地公園，北側のサクラ並木など，周辺にはまだまだたくさんの緑が残る環境にある。サクラ并木の通りも交通量の少ない，静かでのどかな場所である。このようにどの方向もメインになる状況下で，どこから見ても建物の表に見え，内側からは全方向に広がりのある環境をつくろうとした。以前設計した「fw bldg.駒沢通りの集合住宅」（作品選集2007)同様，外からのアブローチを一度，内側に引込み垂直動線を建物の内に配し，敷地の外周に賃貸住戶11戶を配置した。