「建築工事標準仕様書•同解説JASS18塗装工事」改定講習会

摘要

建築工事の中でも、塗装工事は有機溶剤や重金属などの環境影響が懸念される化学物質を含む材料を使用しており、地球環境の保全や人間の健康安全が大きな社会問題として取上げられている昨今にぉレ、ては、注目されることが多い工種である。現行の日本建築学会建築工事標準仕様書•同解説JASS 18塗装工事は2006年11月に改定されており、その時点においては、本会で2003年3月に刊行した「環境負荷低減のための塗装•吹付け工事に関する技術資料」および国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共工事建築工事標準仕様書平成16年版」の内容を受けて、特に環境影響に対する配慮を中心として改定した。その後、建築塗料用JISが大幅に制定,改正、廃止が進められており、JASS 18に採用されている材料の品質規格が変更あるいは存在しない状態になっていることを受けて、環境保全と健康安全に対するさらなる配慮を推進することをめざして、改定を進めてきた。