空間化するセキュリティ技術

摘要

本稿ではセキュリティのうち、防犯と認証について考察する。 現在、防犯はカメラによる監視や赤外線センサーなどのセンシング検知によって、認証はリーダ+ IDカード·QRコード·バイタルセンサーなどによって行われている。上記の機能は、機械学習による画像解析技術の飛躍的な向上によって、顔認証技術に置き換えられつつある。既に中国では、顔認証技術が施設の入退場や飛行機の搭乗などに利用されているに留まらず、コンサートの会場において逃亡犯が顔認証システムによつて逮捕されるといった事例も出始めた。こうした技術はセキユリティだけでなく、eコマースの世界にも活用されている（無人コンビニなど）。プライバシーや個人情報の問題が議論されているものの、これがらの都市と建築は「アカウントとしての顔」を前提として設計されるだろう。