愛知地域に根差した設計事務所団体

摘要

1988年に設立され今年で27年目を迎える名古屋建築設計研究会(以下、NSK)は名古屋に本社を置く設計事務所の代表者で構成された団体だ。名古屋の建築界を引っ張つてきたメンバーが会員として名を連ねる。現.代表理事を務める黒川喜洋彦さんに話を聞いた。昨年から代表となった黒川さんは設立当初の事情について「実はよく知らない」としながらも、設立経緯について、「名古屋巿からの働きかけが強かったと聞いている。だから名古屋巿の仕事をする事務所という縛りがある。バブンレに入る直前ということもあり受け手がいなかったらしく、スムーズに仕事を発注しながら、いいものをコンスタンスにつくっていくという行政側の目的のもと、設計事務所•行政双方の情報公開の場として模索されていた」のではと推測する。現代表としては「最初の設立目的が何だったのかよりも、名古屋の設計事務所代表者の集まりとして今何をすべきかが大切だと考えている」という。