安藤忠雄氏欠席の「有識者会議」を傍聴する

摘要

7月7日、東京プリンスホテル(港区芝公園)鳳凰の間で開かれた「国立競技場将来構想有識者会議」を傍聴した。まず、欠席の安藤忠雄氏に代わりJSC (日本スポーツ振興センター)の河野一郎理事長は、新しい国立競技場を「どんな競技場にも似ていない、地球人の未来に浮かぶ灯台、シンボル、象徴」と謳いあげた。JSCの鬼澤佳弘理事は、「2014年5月の基本設計時の概算1625億円が今、7月現在の実施設計では目標工事費2520億円になった。10月の頭に着工し、工期は44ヶ月。2020年以後の後工事には260億円かかる」と説明。和田章アドバイザーは、「屋根工区960億円の内、半分弱が鉄骨工事。その半分弱がキールアーチ」とし、「中に入ったときの感動、日本人の誇りとなるよう、やっている人たちと頑張りたい」。東京五輪•パラリンピック組織委員会会長の森喜朗氏は「国立競技場は危険で放つておけなかった。これは50年、60年、70年先を見た国家プロジェクトで、妥当な数字。日本の科学技術を世界に発信できる。2019年はラグビーW杯もあるがプレオリンピックでしょ？間に合わせなくてはならない」。