建築物の環境認証制度(2)国内の環境認証の動向(CASBEE認証/BELS認証)

摘要

国連によるSDGs推進を受け，企業におけるCSR(企業）• HSE (利用者）の取組みも進化を求められている。また，投資家によるESG投資は，グローバルな潮流として急速な広がりをみせている。日本でも，世界最大の運用資産額を誇る年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のPRI署名を契機に，ESG投資が脚光を浴びている。これまで環境性能の向上に取り組み，低炭素•省エネルギーを実現してきた建築業界においても，建築物の性能面だけでなく，持続可能な利用や運用といった側面を配慮することが重要になっている。そのような情勢の中で広がりをみせている国内の環境認証（CASBEE, BELS)の現状を紹介したい。