次世代型地域エネルギーシステムの検討

摘要

本小委員会では，次世代型地域エネルギーシステムに係る社会環境の整理，先進的事例調査，既存DHCにおける自立分散型エネルギーシステム導入類型とメリット·デメリットの整理を行い，これまでの地域冷暖房の範ちゅうを超えた新たな地域エネルギーシステムのあり方について検討を行った。社会環境が日々変化しているなかでの検討であり，不十分な点も多いが，これからの地域エネルギーシステムのあるべき姿についての示唆を得ることができた。都市のシステムづくりは一朝一夕にはいかず，長い年月を要する。本小委員会の成果をもとに，2050年以降の脱炭素化を見据えて，安心•安全かつ低炭素で持続可能な社会の実現のために，地域エネルギーシステムが今後どのようになっていくべきかについて本気で議論•検討し，大きく貢献していくことを期待したい。