普天間基地から岩国基地に移動したアメリカ海兵隊KC-130J空中給油機体験搭乗

摘要

沖縄の普天間基地移転および在日米軍改編により、普天間基地に配備されている機能の1部を山口県の岩国基地に移転することになり、KC-130Jを保有する第152海兵空中給油輸送飛行隊（VMGR-152)"SUMOS"は、7月8日に第一陣が普天間基地から岩国基地に移動することになった。しかし、台風の影響で遅れ最初の2機が7月15日に到着、8月中旬までに機体と隊員、家族などの移動が完了し、8月28日には地元のマスコミなどを対象にしたKC-130Jの体験搭乗が行われた（飛行時間は約1時間で、基地から約40マイル周辺を高度約4,500フィート、速度約190ノットで飛行)。同飛行隊は、さまざまな軍事作戦任務を行うため海兵隊司令部部隊、地上戦闘部隊、航空戦闘部隊、兵站戦闘部隊などの機動部隊（MAGTF)に対して遠征展開や共同および統合作戦での軍事支援など、空中給油ならびに地上支援を実施している飛行隊で、1942年3月11日に西太平洋地域でVMU-253として編成されて以来(1962年2月1日にKC-130Fを受領と同時にVMGR-152と改称)、今年で飛行隊創設72年目を迎える。1962年以来、旧式のKC-130Fを運用していたが、2010年12月に現在のKC-130Jに機種改編を終了している。