陸軍柏飛行場(4)「秋水」「秋水滑空機」と柏飛行場

摘要

高度約1万メートルから通常4〜5トンの爆弾を搭載して、100機単位で襲来する爆撃機B-29「超•空の要塞」に対して、日本軍は殆ど手を打てない状況であった。もちろんB-29に対抗する高高度戦闘機の研究もなされ、陸軍ではキ-87ゃキ-94のⅠとⅡ、キ-102などの、排気タービン過給器を装備した機体や、海軍の局地戦闘機「閃電」「天雷」「震電」等の完成が急がれたが、戦略的に一本化する方向には向かわなかった。そうしたなかで、陸海軍共に最も力を入れたのがロケット戦闘機「秋水」、陸軍名キ-200、海軍名J8M1である。