自衛隊機 US-2 救難飛行艇

摘要

日本独自の運用思想に基づいて開発された救難飛行艇のUS-1/1Aが、1974年(昭和49年)の初飛行(PS-1改)以来、すでに20年近くが経過したため、機内の与圧化や離着水時の安定性の向上など、大幅な性能向上を果たした改良型が要求されるようになり、その結果、開発された後継機がUS-2である。US1Aを製作していた新明和工業ではすでに1991年から同機の近代化改修に関する研究を始めており、それを受けて防衛庁(現:防衛省)では新明和を主契約会社、川崎重工、富士重工及び日本飛行機を協力会社として1996年からUS-1A改の開発を開始した。