世帯構成を考慮した一般家庭におけるエネルギー設備の導入と複数世帯間電力融通効果の評価

摘要

Recently, smart grid has been focused on as an energy efficient option. An analysis including detailed energy supply-and-demand patterns is required for the analysis of the smart grid. In this study, we develop an energy equipment implementation and operation model. Energy demand is evaluated in every 15 minutes taking into account the power charging and discharging of EV and V2G. We estimate the PV, power storage equipment, and EV operation patterns. This model also involves power transportation among multiple households including different family structure types. Finally we evaluate the electric power energy conservation potentials.%近年，地球温暖化への対策として温室効果ガス排出量削減が重要視されるのに伴い，新たなエネルギーシステムであるスマートグリッドへの関心が高まっている.スマートグリッドは次世代のより優れた送電網全般を表す言葉であり,集中型発電所から最終需要家までの一連の施設を対象に，最新の情報通信技術によって双方向での情報のやり取りをしながら最適管理を行い，効率的で安定的な高信頼性電力供給システムを実現させるものである.またスマートグリッドの特徴として，大小さまざまな再生可能エネルギ一の積極的導入による最適管理が図られることに加え，需要家の負荷を直接的，あるいは間接的に制御するデマンドレスポンスやデマンドサイドマネージメントいった手法を活用することで，電力負荷のピークカット，平滑化，省エネルギーを図ろうとしている点も特徴として挙げられる.