事務文書管理システムの構築について

摘要

当院では平成18年10月から電子カルテを導入し，紙文書の量は減少したが，同意書や診断書などの診療書類の多くは長期にわたって保存が義務付けられているため，一部はスキャンをしてシステムに保存し，その他は紙のまま保管していた.そのため管理が複雑になり保管スペースも問題となっていた.平成17年にはe-文書法が施行され，紙文書の電子保存が可能となり，その重要性が高まりつつある中，当院でも紙文書の原本保証をした上で電子文書化し，容易に保管•二次活用できる医療文書管理システムの構築を行うとともに，事務業務における決裁文書や申請書，納品•請求書など多種多様の紙文書も，同じシステムを利用して保管することができないか検討し,システムをカスタマイズして，事務文書管理システムとして構築を行った.システム本稼働後まだ間もないが，紙媒体の削減や検索性が向上したことなど導入効果も現れているので報告する.