AEモニタリング法を用いた亜炭廃坑空洞充填による充填効果の検証

摘要

岐阜県御嵩町の亜炭廃坑は採掘割合が高い残柱式で採掘されており，岩盤の劣化とクリープの進行で空rn洞が崩壊し，今日でも地表面に沈下や陥没が現れる事故が絶えない．ここでは，将来，南海トラフによるrn巨大地震が襲来した場合，残柱が連鎖的に崩壊し，広範囲に陥没等の被害が発生すると予想されている．rn特に災害時の避難所に指定されている共和中学校では，敷地のほぼ全域に廃坑が存在しているため，校舎rn等の基礎が支持を失って構造体が破壊するような重大事故が発生すると予測された．そのため，地盤の安rn定化を図る目的で空洞充填工事が行われた．著者らはボーリング孔内にAE装置を設置して充填前と充填rn後に空洞岩盤から発生するAEを計測し，充填効果（不安定状態からの改善）について検証した．