ポーランドにおけるコンバージョン建築の調査研究（その２）:公共・商業・居住系施設などからの転用事例にみられるデザイン手法

摘要

本稿の対象事例においては、建築操作は建物の内部のrnみにとどめて、外観は既存の状態を保存する事例が大半rnを占めた。内部空間の操作に着目すると大きく３つのデrnザイン手法が見られた。産業系施設を含む既存部分に大rn空間を持つ事例では、階段やガラス屋根を新設することrnで、新たな用途に対応させつつ新旧の意匠やスケールがrn併置された空間を創出する手法が見られた。地下空間をrn持つ事例では、地上部分の保存改修とは異なり、地下部rn分ではレンガといった既存部分に対して、ガラスや鉄とrnいった近代的な素材を用いて上下階で異なる空間を構成rnする手法が見られた。既存部分が特徴的な事例では、操rn作を加えることなく保存改修することによって新たな用rn途に対応させている。以上のように、用途変更においてrnは、既存建築の内部空間に対応するように保存・増築とrnいった手法を選択的に用いることで、既存建築の価値をrn尊重しつつ新たな用途に対応させているといえる。