首都圏における現行基準建物の耐震性に関する研究

摘要

1) 3 階、8 階および14 階の全ての高さモデルにおいて、Ds=0.40,μ=2 のモデルより、Ds=0.30,μ=4 のモデルの方が想定した限界変形角に達することは少なく、優れた耐震性を有する結果となった。2) 1 種地盤において、地盤の卓越周期が極めて短く、3階モデル以上の建物周期では建物応答にほぼ影響せず、地域によって建物応答の差はほぼ見られない。3) 14 階モデルのような高層建物においても、地域によっては1/60 を超えるような大きな変形を伴うことがある。