トンネル爆破掘削時の共鳴器型消音器を用いた低周波音の低減（効果検証）

摘要

今回の縮尺模型実験及び実現場での実証で得られた知見を以下3 点に示す．(1)共鳴器型消音器設置による断面形状の部分的な変化及び放射面積の縮小により，消音器の孔の有無によらず，騒音の低減効果が得られる．(2)模型実験の共鳴器型消音器の場合，吸音による減音効果は，10Hz～12Hz 付近で最大約10dB である．(3)現場実証では，低周波音の低減効果は3.15Hz 帯域～8Hz 帯域で約3dB，12.5Hz 帯域以上で4dB 以上であり，エネルギー量としては当該周波数域で設置前の1/2 以上に低減された．