大学図書館における場の階層構造に基づく学習環境の発展的な使い分け行動大学キャンパス内の人的支援を有する学習環境の整備計画に関する研究その1

摘要

学習環境の選択肢は、1つではなく多くの利用者によっていくつかの学習環境を使い分けている傾向がみられた。使い分けない利用者には、「暇な時に来るところ」といった目的意識が低い傾向にあり、「他に行くところがないから」といった消極的な選択行動をとっている。使い分ける利用者は、使い分けない利用者に比べて、図書資料を積極的に求め、学習活動に対して主体的に取組む意識が高い。また、LCをメインで利用し、図書館をサブで使い分けている利用者は、図書資料を求める積極性は高いのでないかと思われる（図5)。