遅延揺らぎ補正方式による時刻同期における故障復旧の迅速化に関する検討

摘要

近年、ネットワークに接続された複数の装置が連携した動作rnを行うため、高精度な時刻同期が求められており、LTErnAdvancedでは±0.5μsの同期精度が要求されている。rnネットワークで装置間の時刻同期を行う方法として、PTP [1]rnがある。PTP ではネットワークで発生する遅延揺らぎによってrn時刻誤差が生じるため、高精度の時刻同期を得ることが困難でrnある。その解決策として、遅延分布測定用の試験パケット（リrnファレンスパケット）を送受信して、揺らぎを補正する遅延揺rnらぎ補正方式[2]を提案した。本方式では、Slave 側でMaster からrn受信した1 つ目のリファレンスパケットを基準タイミングとしrnて、送信周期毎にリファレンスパケットの基準タイミングからrnの差分を測定し遅延分布を計測する。Master、Slave は周波数同rn期しており、同じクロックで動作するため、Slave で送信周期をrn正確にカウントでき、リファレンスパケットの遅延分布の最小rn値をベースに時刻同期パケットの遅延揺らぎを補正する。rn本稿では遅延揺らぎ補正方式適用時において故障が発生したrn場合、故障回復後、即座に正常な遅延揺らぎ補正を可能とするrn基準タイミングバックアップ方式の実機評価について報告する。